
「2歳になったのに、トイトレまだ始めてない」

「まわりはもう始めてるらしい。うちだけ遅い?」

「そろそろやらなきゃ、と思いながら、今日もおむつを替えている」
このへんの言葉で検索して、ここにたどり着いたのなら、たぶん似た気持ちだと思います。
先に書いておきます。

うちは、2歳3ヶ月の今も、おむつです。トイトレは始めていません。
この記事には、トイトレの進め方は一行も書いていません。「3日で外れる方法」も「開始のサイン」も書けません。だって、うちがまだやっていないからです。
書いてあるのは、始めていない家の、今の記録だけです。
トイトレの記事って、検索するとほとんどが「成功させる方法」なんですよね。読めば読むほど、「うちは何もしていない」という気持ちになる。私はそれで、何度かそっとスマホを置きました。
だからこの記事は、うまくいった話を書きません。うまくいっていない側の記録を、そのまま置いておきます。
うちは2歳3ヶ月。今もおむつです
まず、うちの状況をはっきり書きます。
息子は2024年5月生まれ。今、2歳3ヶ月です。
- トイトレ、始めていません
- おまるも、補助便座も、用意していません
- ごほうびシールも、カレンダーも、ありません
- 今日も普通に、おむつです
「準備中です」でも「ゆるくやってます」でもなくて、本当に何も始めていない、が正確なところです。
言い訳をすると、この時期はとにかく毎日がイヤイヤ期の真っ最中で、新しいことを増やす余裕がありませんでした。着替えひとつで10分もめる日に、トイレの練習を足す気力が、正直なかったんです。
このころの毎日の空気は2歳のイヤイヤ期は実際こんな感じ|わが家の実況記録に、その日そのままの温度で書いています。
焦っていないかというと、うそになります。
2歳という数字は、なぜかやたらと重く感じます。「2歳になったら」という言葉を、いろんなところで見かけるからだと思います。
でも、焦る気持ちと、実際に始められるかどうかは、別ものでした。
保育園で、先生が試しにトイレに座らせてくれた日
ここからが、この記事で一番書きたいことです。
ある日、保育園のお迎えで、先生からこう教えてもらいました。
「今日、トイレでできたんですよ」
一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。うちはトイトレをしていません。おまるも持っていません。家では一度も座らせたことがなかったんです。
先生の話は、こういうことでした。
その日、お昼寝のあとにおしっこが出ていなかったそうです。いつもは寝て起きたら出ているのに、その日は出ていなかった。
それで先生が、お兄さんクラスの子たちがトイレに行くタイミングで、試しに一緒に座らせてくれたそうなんです。
そうしたら、出た。
……びっくりしました。そして、ものすごく嬉しかったです。

嬉しかった理由は、「トイトレが進んだ」からではありません。
家では何もしていなかったのに、先生が息子の様子を見て、ちゃんと気づいて、試してくれたからです。
「お昼寝のあとに出ていない」って、気づこうと思って見ていないと分からないことだと思うんです。それを気づいてくれて、しかも「じゃあ座らせてみようか」と行動してくれた。お兄さんクラスの子と一緒に、という流れも、たぶん息子が座る気になる工夫だったんだろうなと、あとから思いました。
家でトイトレを始められていないことに、少し引け目を感じていたので、なおさらでした。
うちが何も始めていなくても、息子はちゃんと進んでいた。
それを、先生が見つけて教えてくれた日でした。
でも、トイレでできたのは、その1回だけです
ここで終われば、いい話なんですけどね。
その後、トイレでできたことは一度もありません。
あの日から今日まで、その1回きりです。
「じゃあ、そのまま流れに乗ってトイトレを始めればよかったのでは」と思われるかもしれません。私もちょっと思いました。でも、そうはなりませんでした。
家での今の状態は、こうです。
お風呂の中や、お風呂上がりに、おしっこをしてしまいます。
これがけっこうな頻度です。湯船であたたまるとゆるむのか、おむつを外したタイミングで出るのか、たぶん両方だと思います。
正直に言うと、地味に大変です。お風呂上がりは、こっちも裸で、髪もびしょ濡れで、片手で息子を押さえながら着替えさせている真っ最中なので。そこで床にされると、「あーーー」となります。
このへんが、トイトレ記事の「成功の3日間」には出てこない部分だと思います。1回できたからといって、次の日からできるわけではない。うちに関しては、まったくそうでした。
だから、あの保育園の1回は、うちにとって「トイトレのスタート」にはなりませんでした。
「へえ、できるときはできるんだ」という発見で終わっています。
それでいい、と今は思っています。
それでも「おしっこ出た?」と聞き続けている
トイトレは始めていません。でも、ひとつだけ、なんとなく続けていることがあります。
「おしっこ出た?」
「うんち出た?」
おむつを替えるときや、なんとなく気になったときに、声をかけるようにしています。
これは、トイトレの練習として始めたわけではありません。教科書に「まずは声かけから」と書いてあったから、でもありません。おむつを替えるついでに、自然とそう聞くようになった、というだけです。
最初は、まったく反応がありませんでした。
聞いても無視。遊びに夢中で、こっちを見もしない。そもそも質問として届いているのかどうかも分かりませんでした。
それでも、なんとなく聞き続けていました。
たまに「うんち、出た!」と言ってくれるようになった
そうしたら、最近です。
たまに、「うんち、出た!」と言ってくれるようになりました。
自分から。
毎回ではありません。言わない日のほうがずっと多いです。出ていないのに「出た!」と言っている日もあります。
でも、自分の体で起きたことを、言葉にして人に伝えている。
これ、すごくないですか。
トイレでできたわけじゃない。おむつも外れていない。トイトレの進捗表があったら、たぶん一目盛りも進んでいません。
でも私は、この「うんち、出た!」を、あの保育園の1回と同じくらい大事な出来事だと思っています。
というのも、少し前まで、この子は何も言えなかったんです。出ても言わない、聞いても答えない。それが今、たまにとはいえ自分から報告してくる。
トイトレが進んだかどうかは分かりません。でも、この子は確実に進んでいる。それだけは、はっきり分かります。
小さい一歩すぎて、誰にも自慢できないんですけどね。だからここに書いておきます。
トイトレは始めていないのに、トイトレ用パンツは持っています
ちょっと笑ってしまう話をひとつ。
うち、トイトレは始めていないのに、トイトレ用パンツは持っています。
なぜかというと、保育園の水遊びのためです。
うちの園の水遊びは、おむつの上からトイトレ用パンツを履かせる方式でした。園のお知らせに書いてあったので、そのとおりに買いに行きました。
つまり、うちにあるトイトレ用パンツは、トイトレのためではなく、プールのために買ったものです。一度もトイトレに使われていません。
引き出しを開けるたびに、ちょっとおかしい気持ちになります。「主役の出番はまだですよ」という顔で、たたまれて入っています。
同じように「トイトレはまだなのに水遊びのパンツだけ買った」という人、けっこういるんじゃないでしょうか。
買ったお店やサイズ選びのコツは、保育園の水遊び準備|おむつの上に履くトイトレパンツの話にまとめています。「今ぎりぎり履ける大きめサイズ」を選ぶと2シーズン使えるという話も書いたので、これから買う人はよかったら。
よそはよそ、うちはうち、で今はやっています
「2歳になったらトイトレを始めるべき」
こういう言葉、たくさんありますよね。
私は、これに賛成も反対もしません。正しいかどうかを判断できる立場じゃないからです。2歳で始めてうまくいく家はきっとたくさんあるし、それはその家にとって正解だったんだと思います。
うちは、まだ始めていません。それだけです。
ひとつだけ、自分の経験から思っていることがあります。
うちは1歳9ヶ月のときに断乳をしたんですが、そのときも直前まで「この子、絶対やめられないでしょ」と思っていました。夜中に何度も起きて、そのたびに授乳して。一生このままな気がしていたんです。
でも、始めてみたら2日でした。
そのときの記録は1歳9ヶ月で断乳した記録|2日で慣れた話に書いています。子どもより、私のほうが泣きました。
あのとき学んだのは、「早くやれば早く終わる」ではなくて、タイミングが来たときは、思っていたよりあっさり進むことがある、ということでした。
だからといって「待っていれば勝手に外れます」なんて、言えません。うちはまだ何も終わっていないので。
ただ、まだ始めていない今の状態を、失敗だとは思っていない。それくらいの気持ちでいます。
焦っているなら、それは真面目に育てている証拠だと思う
「トイトレ まだ」で検索して、ここまで読んでくれたということは、たぶんちょっと焦っていますよね。
私もです。今この記事を書きながらも、頭のどこかで「そろそろかなあ」と思っています。
でも、焦る気持ちって、どうでもよかったら出てこないと思うんです。
心配しているから調べる。調べるから、成功談を見て落ち込む。落ち込むのは、ちゃんと向き合っている人だけです。
もし今日、疲れきった状態でこれを読んでいるなら、トイトレのことは今日は考えなくていいと思います。おむつを替えられているだけで、もう毎日ちゃんと回っています。
ひとりで全部やっていてしんどいときのことは、ワンオペ育児で疲れたときの乗り越え方に書きました。トイトレとは関係ない記事ですが、気持ちが限界のときはこっちを先に読んでください。
まとめ|2歳3ヶ月、うちはまだおむつです
最後に、今日時点のうちの記録をまとめておきます。
- 2歳3ヶ月。トイトレは始めていない。今もおむつ
- おまるも補助便座もごほうびシールもなし
- 保育園で先生が試しにトイレに座らせてくれて、1回だけ出た
- でも、それっきり。家ではお風呂の中やお風呂上がりにしてしまう
- それでも「おしっこ出た?」「うんち出た?」と声はかけ続けている
- 最近、たまに「うんち、出た!」と自分から言うようになった
- トイトレは始めていないのに、水遊び用のトイトレパンツだけは持っている
進んでいるのか、進んでいないのか、自分でもよく分かりません。
ただ、あの日「トイレでできたんですよ」と教えてくれた先生には、本当に感謝しています。うちが何も始めていなくても、息子はちゃんと前に進んでいると教えてもらった日でした。
「2歳なのにまだおむつ、うちだけかな」と思っている人へ。
うちもまだです。
一緒にゆっくりいきましょう。うちが実際に始めたら、そのときはまた、うまくいかなかったところも含めて正直に書きます。
※これはうちの子ひとりの記録です。進み方は本当に子どもによって違うので、心配なことがあれば、保育園の先生や健診で相談してみてくださいね。うちも、先生に助けてもらってばかりです。


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